【目的】特別養護老人ホームにて経腸栄養製品を摂取している高齢者における自然排便の促しを検索した。【方法】胃瘻から経腸栄養製品を摂取している高齢者12名(男性1名.女性11名.平均年齢84.3歳)を対象に.シンバイオテイクスに よる排便状況や医療処置等の調査を行った。調査前の排便回数によって.低群(<3回).中群(2 3-ぐ8回).高群(a 8回)に分類 し.一般線形モデルの分散分析を用いて.排便回数.排便曰数.便性状.排便量.医療処置回数の経時変化の分析を行った。また,対 象者特性の便秘への影霤度を数置化n類により算出した。【結果】低群の排便回数は2.22回から4.08回(p=0.041 for trend).排便日数は1.98日から3.62曰(p=0.015 for trend).医療処置 回数は8.50回から0.50回(p=0.007 for trend),高群の排便回数は9.04回から6.88回(p=0.032 for trend).排便日数は6.24日から 467日(p=0.009 for trend)となった。高群では排便回数は9.04回から6.88回(。=0.032 for trend),排便日数は6.24日から4.67 曰(p=0.009 for trend)となった。便性状と排便重に変化はなかった。対象者特性である胃瘻期間および食物繊維摂取置と便秘との 関連は認められなかった。【結論】胃瘻から経腸栄養製品を摂取している高齢者の自然排便におけるシンバイ才テイクスの作用傾向は確認されたが.本調査は実 践活動報告であることから.今後は無作為化比較試験等での検証が求められる。
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