自動車の安全運転支援や快適走行,道路交通支援はITSがぜひとも実施しなければならないテーマであり,自動車用レーダはその要素技術の核になる部分である.自動車用レーダの開発は,1970年頃から始まり,1990年代後半にはAdaptive Cruise Control (ACC) System が基本的な走行支援システムとして自動車メーカから発売されている.レーダはレーザレーダとミリ波レーダのそれぞれを使用するものが発表されているが,ミリ波レーダはレーザシステムに比較して天候(雨,雪,霧など)や昼夜,車両の汚れの影響を受けにくいことから自動車用レーダとして世界的に開発と展開が推進され,また,他の応用分野での実用開発も進められている. 本稿では,実用化を迎えたミリ波レーダシステムの開発動向を紹介するとともに,最新の開発事例,インフラセンサなど今後の展開方向についても述べる.
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