当協会では,近年のITS,GISの進展に伴うデジタル道路地図への要求の多様化·高度化や国際標準への対応が可能な新標準を策定すべく,1998年から学識者等を含む関係者からなる新標準研究会の検討を経て,2003年に新標準である「DRM標準フォーマット21」(以下DRM21と略記)を制定した.2004年からは現標準によるデータベース提供を継続しつつ,DRM21で初めて記述可能となったデータの充実など,DRM21によるデータベース提供を開始している.DRM21は,KIWI(JIS D 0810:自動車-カーナビゲーション用地図データ格納フォーマット)と親和性の良い形式であるが,高い汎用性を持ち合わせているため,より広い分野での利用が可能である.本稿では,DRM21の特徴の一端を述べたのち,これが道路管理の高度化やITS促進に貢献する次世代デジタル道路地図を記述できるフォーマットであることを示す.
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