ヒューマンインタフェース：横断歩道歩行者衝突防止情報提供装置

摘要

日本における交通事故件数は年々増加しており，1999 年には85万件以上，交通事故死傷者は年間約9000人にものぼる．特に65歳以上の高齢者の交通事故死者数が占める割合は著しく，20年後の高齢ドライバの総数が現在の約3倍と予想され，21世紀に向けた大きな課題である．このような背景から交通事故低減をめざし，走行支援システムの研究開発が国土交通省主導のもと産官が連携し進められている．走行支援システムは，高度な情報通倍，電子制御技術を応用し，道路と車両が協調して実現される．走行支援システムを実現するAHS（走行支援道路システム）は，情報通信技術を備えたITS仕様の道路であるスマートウェイの中核である．AHSと協調して安全性を高める車両であるASVはITS技術の受け皿であり，スマートカーとよばれる．