プロに学ぶオンライン電子部品モデリング講座 第6回 ゲート·ドライバICのモデル作成（2）モデリングの手順と電気的特性のチェック

摘要

本連載では，無償の回路シミュレータLTspiceで利用できるSPICE用の電子部品モデルの見極め方や作り方を，オンライン·セミナを交えて解説していきます．前回は，回路モデリングの題材となるゲート·ドライバICに組み込む機能や電気的特性を解説しました．今回は，図1に示すゲート·ドライバICの回路モデリングの手順を説明します．ゲート·ドライバ·モデルの回路を図2に示します．全体を3つのブロックに分割して，出力部，ロジック部，入力部の順番にモデノングしていきます．ゲート·ドライバは，大きな負荷容量を駆動する回路です．大容量負荷を駆動する場合，単一のバッファ（ドライバ）で駆動するのではなく，徐々に駆動力の大きいバッファを接続して，ドライバ自体の駆動力を大きくしていきます．これをバッファリングといいます．そのため，負荷容量に近いバッファ（ドライバ）から駆動力を決めていくのがドライバ回路の設計手順となります．モデルの場合も同じ手順で各ブロックの特性を決めていきます．