第10章 ラズベリー·パイとPythonでIoTシステム開発入門

摘要

本章では，ラズベリー·パイがIoT機器を管理するIoTシステムを紹介します．これまでは，IoT機器単体を説明してきましたが，本章ではIoT機器を組み合わせて，IoTのシステム化を図ります．ラズベリー·パイは，IoTサーバとして各IoT機器を管理します．図10-1の例は，IoTボタンでチャイム音を鳴らす呼び鈴システムです．IoTサーバがIoT機器からの情報を取り扱う実験を行います．IoTサーバ（親機）は，複数のIoTボタン（子機）が送信した通知を，Wi-Fiアクセス·ボイント経由で受信してピンポン音を出力します．第4章で製作したexample20_iot_notifier.pyでも同様のことが行えます．子機となるIoTボタンは，GPIO実験ボード（第4章で製作）を搭載したラズベリー·パイ上でexamplel4_iot_btn.pyを実行する，もしくはIoT Sensor Coreを書き込んだESP32マイコンにタクト·スイッチを追加し，[センサ入力設定]の[押しボタン]で，[PingPong]を選択したものなどを使用することができます．