第8章 STM32マイコン用MicroPythonプログラム

摘要

STマイクロエレクトロニクス製STM32F767ZIは，LAN接続が可能なEthernetインターフェースを内蔵した32ビットARM Cortex-M7ベースのSTM32マイコンです．LAN経由でインターネットに接続できるので，IoT搭載マイコンと言つても良いでしよう．また，同マイコンを搭載したSTM32マイコン開発ボードNUCLEO-F767ZIには，写真8-1のようにLAN接続用Ethernetコネクタが標準装備されているので，手軽にMicroPythonを使ったIoT機器を製作することができます．STM32マイコンのEthernet対応ファームウェアは，公式配布されているMicroPythonのソースに含まれています．しかし，今のところビルドしたものは配布されておらず，またビルド手順も複雑なので，筆者が準備したスクリプトを使用してインストールしてください．ファームウェアをSTM32マイコン開発ボードNUCLEO-F767ZIに書き込むには，CN11の7番ピン（BOOTO）とCN8の7番ピン（3V3）をジャンパ·ワイヤで接続した状態で，CN13のMicroUSBをラズベリー·パイのUSB端子に接続し，CN1の電源用Micro USB端子へ5Vを供給します（写真8-2）．