そこで本連載では,STマイクロエレクトロニクス(以下ST社)の定番STM32マイ·コン·ボードNUCLEO-F446REを使って簡易測定器を作っていきます(図1).この簡易測定器では,波形やスぺクトルを表示したり,マイコン·ボードにいろいろな指令を与えたりするため,パソコンとデータをI/Oします.実験データをパソコンに取り込んで信号処理したりパソコンから制御信号を送信したりする際の参考になると思います.マイコン·ボードのプログラムを作るときは,Mbedというクラウド·ベースの開発環境を使います.使う言語はC++です.パソコンのプログラム開発で使うのは,マイクロソフトVisual Studio Community2019で,言語はC#を使います.どちらもフリーで使えます.今回は,連載で製作する簡易測定器の紹介と,パソコンとの通信で使われるマイコンの共通ライブラリを説明します.
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