第11章 ラズベリー·パイとPythonでIoT音声認識入門

摘要

スマート·スピーカは，一般家庭に普及したIoT機器のひとつです．「OK，Google」や「Alexa」などウェイク·ワードに続いて話した音声は，クラウド上のサーバに送信され,音声認識とAIで回答が生成され,スマート·スピーカで返事が再生されます．本章では．ラズベリー·パイ上で動作する音声認識ソフトと，クラウド上で動作する音声認識エンジンを使う2種類の方法で，スマート·スピーカ·ライクなIoT音声ユーザ·インターフェースを製作します．音声認識にはクラウド·サービスを利用する方法と,手元のPC上で認識する方法があります．ここでは，クラウド·サービス「Google Cloud Speech-to-Text」を使用する方法と，オープン·ソースの「大語彙連続音声認識エンジンJulius」を使用する方法を説明します．それぞれの特徴の違いを表11-1で比較し，要件に合った方法を選択すると良いでしょう．