ラベル台紙の廃棄量ゼロめざす「資源循環プロジェクト」推進

摘要

脱炭素、持続可能な社会の達成に向け、使い捨て食器などで脱プラスチックの取り組みが進展しているなか、日榮新化はラべル台紙を剥離紙からリサイクル可能な剥離フィルムに代替ずることで、台紙の廃棄量ゼロを目指す「资源循環プロジェクト」の普及に挑んでいる。日用品や化粧品容器、果物·野菜の梱包箱、工業製品、医薬品、医療機器などに貼られ、製品の魅力、使用上の注意を伝えるラべル。ラべルを用いるうえで台紙が不可欠だが、ラべル貼付後に残る台紙は大半が焼却処分されている。日本国内では月間約1億1600万平方メートルの台紙が使われているが、ほとんどが廃棄されているという。台紙の リサイクルが進んでいない理由の一つに挙げられるのが剥離紙の組成。台紙の95以上を占める剥離紙は基材である紙の上にボリエチレンやシリコーンが塗工されているが、紙と樹脂を分離するのが難しく、リサイクルを困難にしている。