強み生かし差異化戦略 紙を再利用の複合機、前面に印刷ソリューション積極展開

摘要

東芝テックは、14年度も好調に推移している複合機(MFP)で、同社の強みを生かした差異化戦略を大きく打ち出す。同社の13年度の国内MFPの販売台数は、市場の伸びを大きく上回る前年比112%で推移した。14年度は、"消せるトナー"=用語解説参照=として使用済みの紙を再利用できるMFP「Loops(ループス)」を前面に出すほか、流通業向けに特殊紙へのプリンティングによる店頭ポップ作製など"印刷ソリューション"を積極的に展開する。同社の13年度のMFP国内販売は、巿場の前年比102%の伸びに対し同112%で推移した。「14年度は一時的に消費税増税の反動が出たものの、6月までの第1四半期ではほぼ前年実績まで回復した。景気回復とともに企業の設備投資も積極的になっている。第2四半期以降に高い予算(売上げ計画)を組んでいるが、通期で予算クリアを目指す」と高取良次オフィスソリューション事業部副事業部長は語る。