EXCITING COMPONENTS：カロッツェリア DEH-P919

摘要

昨年のHi-Fiカーオーディオ界の大きな話題といえば、本格的なデジタルクロスオーバーやタイムアライメント機能を内蔵したデジタルコントロール·ヘッドユニットが一挙に身近になったことではないだろうか。具体的にいえば、カロッツエリアDEX-P01/DEQ-P01とアルパインCDA7877J、この2大メーカーのフルデジタルCDヘッドユニットが話題の中心になっていたわけだが、特に3ウェイのデジタルクロスオーバーとタイムアライメントをジャスト6万円で実現したCDA7877Jのインパクトは強烈だった。 何しろウーファー＋トウイーター、あるいはパッシブ2ウェイ＋サブウーファーの2ウェイまでなら、ディバイドした信号を内蔵の4chアンプに振り分けて、ヘッドユニット単独でデジタルマルチシステムを組むことができるのだから、外部パワーアンプ設置の手間やコストを考えれば、これは夢のような話である。 しかも（ここが一番大事なところなのだが）、当然のこととして調整の効果は音にハッキリと現れる。 この製品、CDプレーヤー単体としての音質にはローコスト機なりの限界もあるのだが、結果として得られるサウンドは価格ランクを超越したものであり、そこがマーケットでも高く評価されたポイントなのである。