植物バイオ研究会「アジアでのバイオマス生産」講演会

摘要

植物バイオ研究会では植物バイオの産業化促進を目指して、植物バイオテクノロジーに関するセミナーを開催し、最先端の情報共有と議論を通じて新たな産学官の取組みについて検討を進めたいと考えている。パリ協定以降、バイオエコノミーによる産業が注目を集めている。最近では、再生可能エネルギーがもつとも安価なエネルギーとなり、バイオマスはエネルギー源としての位置付けが弱くなり、むしろ、炭素源(有機物資源）としての価値が問われている。一方で二酸化炭素から再生可能エネルギーを使って有機物を作り出すことは可能だが、その規模、地域性などを考えると植物バイオマスの優位性があると考えられている。こうした観点から、18回目の会合となる今回は、国内外の事情に詳しい京都大学の梅澤先生から、アジアでのバイオマス生産に関して、SATREPSプロジェクトの最近の進捗を交えてご講演いただき、討議した。