食品中に残留する農薬等に係るポジティブリスト制度

摘要

平成15年5月、食品の安全性を確保し、国民の健康の保護を図るため、食品衛生法（以下「法」）の抜本的な改正が行われた。 この改正において、農薬、飼料添加物および動物用医薬品（以下「農薬等」）の規制について、いわゆるポジティブリスト制度を改正法の施行後3年を越えない範囲で導入することとされた。その後、平成17年11月29日、新たに設定した残留基準等の関係法令（厚生労働省告示第497号、498号および499号）を公布し、6カ月間の周知期間を経て本年5月29日から本制度が施行された。 以下、本制度の内容について解説する。