学校でのICT活用と眼について

摘要

2021年4月から全国の学校では児童生徒に1人1台のデジタル端末が配布されて,紙の教科書とともに併用することとなった.文部科学省は2011年からICT活用による学びのイノベーション事業を立ち上げ,2014年にはICT活用のバイブルともいわれている児童生徒の健康に留意してICTを活用するためのガイドブックが発行され,全国の学校,学校関係者に周知されている.2016年には学習者用デジタル教科書と適切に組み合わせ学習者用デジタル教科書の使用は各学年各教科授業時数の1/2未満としたが，今後は変更する可能性が高い.ICT活用により眼の疲れや近視進行等の影響は少なくないために多くのルールを守る必要がある.そのルールとしては外遊びのすすめ,就寝前のデジタル端末使用制限,眼とデジタル端末との距離は30cm以上を推奨，30分に1回は20秒以上遠くを見る等，最近の動向を記載した.