コンテキストアウェアサービスモビリティとスマートスペース

摘要

有線無線の多様なネットワークを利用する様々な通信機器が利用されるようになってきた。 移動中は小型の携帯端末、デスクでは高速インターネットに接続されたデスクトップパソコンなどを使い分けているが、それらの端末は、性能、通信品質、コスト、ユーザインタフェースの使いやすさなどの面で大きな差がある。 そこで、状況に応じて適応的に端末を切り替えることで、常に最適な端末を利用した通信が可能となる。 また、様々なセンサやアクチュエータがネットワークに接続されるユビキタスネットワーク環境では、新しい通信サービスの出現が期待されている。 本稿では、通信中のマルチメディアサービスを異なる種類の様々なアクチュエータ（機器）間で切り替えるための技術や、ユーザの状況を認識して最適な方法で通信させるための技術に関する研究成果を紹介する。 センサがユーザの情報を取得し、ネットワーク上のサーバが状態を推定し、その情報に応じて最適な方法でサービスを提供するユビキタスネットワークアプリケーションを実現している。