（3468）米、ダンピング裁判

摘要

米国の連邦国際貿易裁判所は、昨年11月に米国際貿易委員会(ITC)が中国製?台湾製輸入ねじへのダンピング税導入を否決した件について、現在、その認定の是非を問う裁判を行っている。昨年9月に米国?インディアナ州に拠点を置くニューコアファスナー社によって、国際貿易委員会へ中国製?台湾製ねじへのダンピング税ならびに相殺関税の賦課を求める提訴が行われた。国際貿易委員会は、これを45日間に渡って調査した後、課税するに足る被害状況は見当たらないと判断。委員全員の否決投票(6対0)によって提訴を却下した。137ページに及ぶ同委員会の調査報告書の中で、「中国?台湾から輸入される標準鋼ねじは、米国ねじ産業に重大な被害を及ぼしてはいない」と記述している。