コロナ禍における新人看護職員研修の再構築—事前学習やOJTを取り入れた吸弓I研修の実施と評価

摘要

病院概要九州大学病院(以下、当院)は、高度先進医療を推進?実施する特定機能病院である。看護職の継続教育は、専門職業人としてのキャリア開発や看護の質を目的に開設した看護キャリアセンターの専属の看護職員5人が中心に担っており、現任教育として年間10分野72項目の研修を行っている。研修方法は中央に集合して行う教育(off-the-jobtraining:Off-JT)と、部署での教育(on-the-jobtraining;OJT)を組み合わせて実施している。特に例年120?130人の新人看護職員が採用となるため、新人看護職員教育には注力しており、入職後3年間は、段階的に看護技術を習得できるよう研修を計画している。(図1)。研修を効果的に行うためには集合研修をOJTに連動させることが重要であり、教育ワーキンググループのメンバーが「教育担当者」としてその役割を担っている。教育担当者は、各部署から選出された副看護師長およびクリニカルラダーIII以上のリーダークラスの看護師であり、月1回の会議にて研修企画や情報共有などを行っている。