エネルギー政策基本法の矛盾

摘要

2002年制定のエネルギー政策基本法は施策を長期的·総合的·計画的に推進するための基本事項を定めた文字通り総合エネルギー政策の大本となる法律である。 ところが、現行エネルギー政策の個別施策は基本法の理念とは必ずしも整合しておらず、矛盾が多い。 総合エネルギー政策の見直しを審議中の総合資源エネルギー調査会総合部会が11月6日に開いた第3回政策小委員会では、大阪大学の戒能一成教授が「新たなエネルギー政策の展開について」プレゼンテーション、「エネルギー政策基本法の検証からの考察」を披瀝した。 新しい政策作りには見逃せない視点である。