安定供給の重要性を認識せよ:災害時強化のコスト負担を考えるべき

摘要

東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故は、国の資源·燃料の安定供給確保の在り方を見直す契機となったことは間違いない。東日本大震災では、阪神·淡路大震災や新潟·中越地震など過去の震災や災害にはなかったエネルギーの供給支障が発生した。とくに、被災地へは、石油·ガスの供給対応に業界を上げて、尽力したものの、ガソリンなどの自動車用燃料の一時的な支障が被災地以外でも発生。