今冬の電力供給危ぶまれる北海道:暖房は石油の安定供給で対応を

摘要

記録的な残暑が終止符を打ち、秋らしい気候となった。現在、今冬の電力需給対策が動き出し、10月12日に政府の受給検証委員会が再会された。今冬の電力供給が危ぶまれるのが北海道だ。泊原子力発電所3号機が再稼働しない場合、冬は夏と違い気温の関係から夜間の電力需要が下がらないため、大規模停電の可能性が指摘されたからである。道内の経済団体は、このようなことを想定して、政府や道庁に夏場から電力需給への対策を連呼し、泊原発再開を求めていた。北海道では、玉虫色のエネルギー環境戦略を余所に、足元の電力需給対策が深刻さを増している。