中東諸国における原子力発電の動き変わらない原子力推進の動き

摘要

今から3年前の2011年に起こった東日本大震災の影響から、日本においては、原子力発電に関する「安全神話。」が崩壊し、自民党へと再び政権交代したものの、原子力発電推進政策への見直しが議論されている。2014年10月時点においても、日本において原子力発電所の稼働はゼロの状況にあり、現在は九州電力の川内原子力発電所の2015年冬における再稼働に向けての地元での合意形成が行われている。欧州諸国においても、福島第一原子力発電所の事故を踏まえて、ドイツをはじめとした国々は相次いで脱原子力発電政策へと舵を切っている（図表1）。