8営業日続伸、50ドル台突破アイバン、ナイジェリア政情不安が底上げ

摘要

9月22日から28日の原油市況は、8営業日続伸し、WTIは取引中の過去最高値を更新、50ドル台を突破した。 ハリケーン「アイバン」の影響、原油在庫減少による需給逼迫、ナイジェリアの政情不安による供給懸念が相場を押し上げた。9月22日は、米週間在庫統計の在庫がアイバンの影響で前週比減少、需給逼迫懸念で1.5ドル以上急騰した。 23日は、前日の急伸を受け売りが先行したが、米政府が検討している石油会社への戦略備蓄（SPR）の一部貸与では、供給逼迫懸念は解消しないとの観測から原油は買われ、6営業日続伸した。 24日は、米エネルギー省がSPRの貸与を明らかにしたが、メキシコ湾での生産障害の穴埋めには至らないとの見方から買いが強まり、終値が8月19日の過去最高値を更新した。