在宅医療における臨床検査専門家の役割

摘要

在宅医療は、高齢化に伴う疾病構造の変化、特に慢性疾 患の増加により重要性が増している。最近は抗癌剤治療や 終末期医療も行われている。将来は、急性疾患の医療も行 われるかもしれない。"病院"と並列して、"在宅"での診療 を選択することが普通となる時代が来るように思う"。在宅 医療の恩恵を受ける人は、当初、限られるかもしれないが、 各種医療保険あるいは介護保険が整備され、在宅医療の体 制が整い、そして、国民の医療や介護、ケアに対する考え 方が醸成していけば、在宅医療で扱う疾病や患者層は広が るであろう。人の幸せとは何か、生きるとはどういうことか、 死とは何かを考えたとき、在宅医療の発展は必然的な流れ ではないだろうか。