海と船の安全支援サービス「JM-Safety」: 海上位置のリアルタイム共有·海中転落の即時検知/自動通報: 海上位置のリアルタイム共有·海中転落の即時検知/自動通報

摘要

海上保安庁や水産庁並びに関連省庁、民間救助組織などの継続的な取り組みにより、海難事故は減少傾向にあるものの、いまだ日本の海域では、年間約2,000隻の船舶海難事故が発生しており、特に漁船とプレジャーボートによる事故が7割超を占めている。一方で、年間約2,600名の人身海難事故が発生しており、そのうち約400名もの死者·行方不明者が海中転落事故によって発生している状況にある。今回、当社は、沿岸域の船舶事故の低減や安全性向上、及び操業者の海中転落事故発生時における救命率の向上を目指し、スマートフォンやタブレット端末（以下、スマートデバイス）で利用するアプリケーション（以下、JM-Safetyアプリ）と、海中転落を検知する専用センサー（以下、落水検知ユニット）を組み合わせた「JM-Safety（ジェイマリン·セーフティ）」と呼ぶサービスを2021年4月より提供開始した。本稿でサービスの概要を紹介する。