上空から放射性セシウムを可視化する散乱エネルギー認識型ガンマカメラの開発に成功

摘要

独立行政法人日本原子力研究開発機構（原子力機構）は、古河機械金属（株)、東京大学、東北大学と共同で、「無人ヘリ搭載用散乱エネルギー認識型高位置分解能ガンマカメラ」の開発に成功した。このカメラは、1. 無人へリコプターにより上空から詳細な放射性セシウム分布(位置分解能:約10m)を測定2. 周囲からの放射線の影響を除き、汚染状況の高精度なマッピングが可能3. 広範囲の除染箇所の特定や除染効果の確認作業の効率化に向けて大きく前進.という特徴を有する。今回のガンマカメラの開発によって、山林などを含む広範囲の放射性セシウムの分布の可視化、及び、周辺からの影響が排除された可視的かつ高精度の放射線量マップの作成が可能となり、広範囲中の除染簡所の特定や除染効果の確認作業の効率化に向けて大きく前進する。