有機溶剤削減の実情：水系洗浄剤の可能性

摘要

今後も有機溶剤を使用する環境は厳しくなることが予想さ れ、その中で有機溶剤削減の手法のひとつとして水系洗浄剤への代替えは技術的に可能である。しかし、単に有機溶剤を 代替えする為に水系洗浄剤を選択するのではなく、洗浄性能 や用途特性を考慮した上で検討することを強く推奨させてい ただきたい。実装技術2016年12月号で紹介させていただいたが、近 年は製品の構造複雑化とニューマテリアルの台頭でエレクト ロニクス洗浄はより難しい局面に立たされている。適切な洗 浄剤を提案し、「環境負荷?安全性」と「洗浄性能」のある意味 では相反する事項を両立化させていくことこそが洗浄液メー カーとしての責務であると考える。洗浄液の変更には多くの 検討事項が必要となるのでプロセス構築の御提案をさせてい ただきながら、今後も有機溶剤削減の可能性を皆様と共に探 究させていただきたい。