北米プリント配線板需給動向2017年6月

摘要

米国新政権への期待感から、当初金融市場は急騰し、製造業の各種インデックスも一斉に上昇したが、第2四半期に入って、市場は警戒感が広がっており、結果として、上半期は極めて不安定な動ぎに終始することになっている。米国の経済を牽引するとされている一般の消費は、 好調が続いていると言われるものの、エレクトロニクス業界には、直接 的に反映されていない状況で、業種によってまちまちの動きになって いる。北米の半導体製品の出荷額は、相変わらず直線的に伸びており、15ヶ月連続の増加で、6月の出荷額は最高記録を更新している。世 界の半導体出荷も伸びており、米国と中 国が世界市場を牽引している形になって いる。米国製造業のPMIは、4、5月の 踊り場的な横ばい状態から、6月は58 近くまで上昇している。北米における EMSの出荷額は、前月比でほぼ横ばい 状態で、下落傾向は止まったようにも見 えるが、今後の見通しは不透明である。 米国が得意とする大型コンピュータ、産 業用電子機器の受注額は、緩やかな減 少傾向が続いていたが、6月は横ばい状 態で止まっているようである。ただし、レ ベル自体が低くなっている。