わずかな粘度の違いを感じとる「羽ばたく蛍光分子」を開発

摘要

京都大学と理化学研究所の研究グループは、わずかな粘度の違いを感じとる「羽ばたく蛍光分子」を開発した。同研究グループは今回、剛直な2つの翼を柔軟な関節でつなぎ合わせた「羽ばたく蛍光分子」を開発した。この分子は、サラサラな液体のわずかな粘度の違いを局所的に感じとることが可能。これにより、一般的な装置では測ることが難しい「不均一なものの粘度の分布」がわかる。強い光を照射してち劣化せず、最先端のレーザ顕微鏡を使ったィメージング技術に応用できる他、今後は、接着剤やゼリーなどのゲル状物質のムラを蛍光で可視化したり、微量の血液の粘度を測定して診断に用いたりする手法の開発が期待できる。