日本プリント配線板生産実績2022年1月

摘要

2021年における日本のプリント配線板業界の出荷額は、毎月の出荷額が大きく変化しながら、最終的には前年比30%を越える大幅成長を記録した。これに対して、2022年最初の月の出荷額は548.98億円で、前月比8.0%の減少である。出荷数量は91万平方メートルで、前月比8.8%の減少である。通常でもこの程度の変動は珍しいことではないが、品種別では、リジッド配線板とフレキシブル配線板が大幅減少、モジュール基板が大幅増加という分散市場下での合計結果なので、それぞれ事情が異なっているようである。大きく関わっていると考えられるのが、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大である。多くの企業団体が、感染防止のためにリモートワークに移行しており、結果としてノートブックPC、タブレットPCの需要を著しく増大させ、そこで使われるプリント配線板、特に高密度多層配線板の需要を大きくしている。これはプリント配線板に留まらず、世界的な半導体供給不足に発展している。