養老ジャンクション

摘要

養老ジャンクション工事は，東海環状自動車道と名神高速道路が連絡する部分で，田園地帯に位置する高架橋と盛土区間から成る連絡路である．養老ジャンクション工事の名神高速道路と接続する部分は盛土構造で，名神高速道路を横過する部分は鋼橋構造，それらと連続する高架区間はコンクリート構造で，その比率は2：2：6となっている．名神高速道路を横過する部分は，5橋の鋼3径聞達続箱桁を建設した．5橋すべての中央径間部分が名神高速道路本線を跨いでいるため，夜間に通行止めを行い架設する必要があった．夜間架設の時期は平成23年9月の2夜間であり，契約締結後約1年間で設計?製作?架設を完了させる厳しい工程であった．名神高速道路上の架設工法は，Aランプ橋，Bランプ樵および側道橋は，1250t吊りクローラクレーン（Demag CC8800）による大ブロックー括架設，本線の2橋（内回り?外回り）は送出し架設である．限られた時間内で安全?確実に施工する必要があるため，いずれも難易度の高い架設であったが，事前検討を十分行い，様々な工夫をすることにより無事施工を完了した．