上野東京ライン高架橋

摘要

上野東京ラインは，宇都宮·高崎·常磐線の始発駅であった上野駅と，東海道線の始発駅である東京駅を結ぶ全長約3.8 kmの複線の鉄道路線である.上野東京ラインは，3.8 kmの区間すべてが高架橋構造であり，東京駅側の0.9 kmと，上野駅側の1.3 kmは，既存の在来線高架橋(留置線として使用)を改良して使用し，神田駅を挟む約1.3kmの区間は，高架橋を新設するスペースが存在しないため，同区間のうち両端の各0.35kmに約35‰の勾配でアプローチ高架橋を構築し，神田駅付近の約0.6kmの区間は，東北新幹線の上空に，鋼製の橋脚·橋台とPC桁および鋼桁で構成される重(層)の桁式高架橋(図-1,2)を構築した.なお，上野東京ラインは，施工時に「東北縦貫線」と呼ばれていた.