建設的観点から集約化を

摘要

九州地区の生コン出荷は2017年度以降、熊本地震の復興工事の本格化や長崎新幹線関連工事、都市部の大型再開発プロジェクトなどにより堅調に推移した。一方で復興工事の終息や天候不順の影響により19年度は減少に転じ、20年度はコロナ禍の影響もあり前年同期比10％以上の減少となった。市況面では値上げや共販再構築に伴一遍戻しの成果で、中心地区をはじめ全体的に強含みで推移している。22年度当初からの値上げを打ち出す協組も多く見られる。需要が漸減傾向にある中、工場の集約化が最大の課題であるはか、引き続き働き方改革も重要なテーマとなる。昧岡和国全生連九州地区本部長に地区の概況や今後の展望を聞くとともに、九州地区の主要協組の取り組みを紹介する。