キルギス長引く政情不安と経済の低迷

摘要

2005年3月のアカニフ政権の崩壊から2年が経過した。 しかし、新政権を樹立したバギエフ大統領と議会を中心とする反大統領派の対立が深刻化するなど、キルギスでは依然として政情不安が続いている。 2006年11月初めには、反大統領派の連合勢力「改革のために」が大規模なデモを組織し、緊張が高まったが、この時は大統領側が、憲法修正で首相の指名権等を議会に移すなど、自らの権限を縮小することによって事態の収拾を図った。しかし、バキエフ大統領は、再び大統領権限の強化を内容とする憲法修正案を提出して反撃に転じ、同修正案は12月末に僅差で議会を通過、本年1月に発効した。