配管の腐食探傷技術：モニタリング腐食探傷技術

摘要

配管に発生する損傷で現在問題となっている事項は、長期の使用によるものが多い。 例えば、断熱材下で生じる外面腐食や、内部流体による腐食と言った問題である。 これらの損傷は、損傷の進行速度は小さいが、長期間の使用により損傷が確実に進むのである。 また、外面腐食等を考えると損傷発生の可能性はほぼ全配管におよびどの部分に発生しても不思議は無い。 また配管は、総延長で考えると数量が膨大で、かつ形状が複雑である。 腐食損傷のメカニズムの複雑性ではないが、劣化の発生の、“いつ、どこで”が判らないことである。 損傷の発生可能性のある箇所を全て検査実施するにはコストがかかる。 また配管は構造上の問題で内部検査が難しく、損傷の探傷を困難にしている。 これらの課題を抱えて管理しているのが配管管理の現状である。