回転再生式CO{sub}2高効率連続分離技術の開発研究

摘要

京都議定書（COP3）では，日本は2008年度から2012年度までに，温室効果ガスの排出を1990年度比の6％削減することが義務づけられている．CO{sub}2排出量の大きな部分は大量の化石燃料を使用する事業用火力発電所から排出されている．石炭焚火力発電所からのCO{sub}2放出は，全電力の約45％，日本におけるCO{sub}2全放出の約13％に相当している．従って，石炭焚火力発電所からのCO2排出抑制技術を確立することは地球温暖化対策として効果的である．そこで，技術と実績がある大型火力発電所用回転再生式熱交換器を応用したCO{sub}2分離器に，高性能CO{sub}2吸収·放出特性をもつセラミックスを組み込み，温度制御を適切に行うことにより，CO{sub}2の高性能の分離·回収が可能かについてのフィージビリティー研究を行う．