遠隔セキュリティカメラシステムの開発

摘要

鉄道事業において、ホーム上でのお客様の安全確保は重要な命題である。昨今はホームドア整備への要望が高まっているが、列車のドア枚数が統一されていないことやホーム強度等の課題もあるため着実に設置が進hでいるとは言い難いのが現状である。西日本旅客鉄道㈱（以下、当社）ではホーム上における鉄道人身事故を平成24年度（2012年）から29年度（2017年）までの5年間で30%削減することを目指しており、達成に向けたさまざまな対策を実施しているが、大きな効果は得られていないのが実情である。また、近年ではテロ対策警備といった対応への期待も高まっている。このような現状を鑑み、近年開発が進hでいる画像処理技術を活用して駅における異常な行動を自動的に検知する遠隔セキュリティカメラシステムを開発したので、その概要について紹介する。