PET／CTにおける脳アミロイド沈着定量の標準化～SPMによるSUVR画像の自動生成

摘要

アルツハイマー型認知症の早期診断には，アミロイドPET画像から推定される灰白質へのアミロイド沈着量の解析が有効である．しかし，PET画像では，その低空間分解能に起因する部分容積効果により，灰白質へのアミロイド沈着量が過小評価される傾向がある．本研究では，PET／CTにより同時撮像されたCT画像から得られる高解像度の形態情報を利用することで，PET画像の部分容積効果の補正を行い，アミロイド沈着量の定量性改善を試みる．PET／CTからアミロイドの沈着を定量評価するために，アミロイドの沈着を小脳の比を用いたSUVR （Standardized Uptake Value Ratio）を自動生成する手法を検討した．