［依頼講演］双対制御論的運転支援システム－車両安全確保とドライバ状態推定の機能とその特性

摘要

居眠り運転は，他者を巻き込hでの事故になる可能性が高く，道路交通における古くからの懸案事項である．ドライバが居眠りなどの低覚醒状態にあることを推定する既存手法としては，脈波や心拍などの生体情報を用いるもの，座圧などの圧力分布を用いるもの，顔表情評定に基づくものに分類することができるが，これらの手塔は，十分な精度を確保できていないのが実情である．本稿では，車両挙動という客観情報のみを用いて，（i）車両の安全確保と，（ii）ドライバが状況認識不全状態に陥っているか否かの判定，という二つの目的を一つの制御で達成する双対制御論的運転支援システムを提案する．