視覚探索における刺激配置と時間配列の無意識的学習効果

摘要

視覚探索課題において，特定の画面レイアウトを繰り返して呈示すると，潜在的に目標の検出が早まることが知られている.文脈手がかり効果と呼ばれる現象である(Chul and Jiang Cognit.Psychol.，36(1),28－71,1998)．本研究では，時空間配置の繰り返し呈示における文脈手掛り効果について検討した．実験結果は，先行して呈示される刺激パターンの配置が，日額刺激の検出を促進させることを示した．これは，時空間的に繰り返される情報を文脈として学習できることを示唆している．