C6211 DSK によるCDMA 通信デモンストレーション装置

摘要

近年、携帯電話は日常生活の中で益々当たり前の物となってきている。 その通信方式としてスペクトラム拡散通信技術を用いた直接拡散(DS：Direct sequence) －CDMA (Code Division Multiple Access) を採用した携帯電話も多く使われる様になつてきており、それらを発展させたWideband－CDMA技術を採用したサービスも2001年から開始された。 この様な携帯電話は高校生·大学生にとって無くてはならないアイテムとなってきているが、反面、その中身や原理については益々ブラックボックス化される傾向にあり、原理への関心は逆に薄れてきていると言える。 そこで、その様な高校生·大学生から小中学生の子供達を対象にその原理を示す実験を簡単に行えるように、CDMA通信のデモンストレーションを行う装置を製作した。 近年、大学等の高等教育機関は単にそこに所属する学生を教育するのみならず、近隣の人々や地元企業のエンジニアの啓発·教育等も要求される時代となってきており、それらの目的に対しても有効である。