カーエレクトロニクスの環境対策-CAN BUS解析機能をもったオシロスコープ活用術：CAN BUS信号の波形評価の重要性および検証·評価の効率化などを紹介

摘要

CANは自動車の電子制御化を進めるなかで、電子制御装置(ECU)による分散型制御の実現を目的として1983年にローバートボッシュ社が開発スター卜し、欧州の自動車メーカーを中心にデファクト·スタンダードとなったシリアル通信方式である。 これまでは欧州の自動車産業を中心に採用されてきたが、近年の自動車産業のグローバル単位での再編の中で、日本を始め米国の自動車メーカーでもCANを本格採用した自動車を2002年末までには発売するといわれており、それに向けた開発が現在活発に行われている。 本稿では、その開発過程において波形測定器（オシロスコープ）を用いた波形評価の重要性および最新型のデジタルオシロスコープ「DL7200CAN BUS SIGNAL ANALYZER」（写真）による検証·評価の効率化について紹介していく。