電磁波情報漏えい対策技術リスク評価の検討

摘要

通信装置や情報技術装置からの電磁波情報漏えいに対する試験法や対策法は、ITU-T SG5 WP2 で国際標準規格が2005年より策定されてきており、電磁波セキュリティ脅威の緩和法（ITU-T K.115：Mitigation methods against electromagnetic security threats）の勧告化が、平成27年10月に開催されたSG5第4回会合で了承された。しかしながら、対策法のーつである Masking 技術に関する効果評価の手法は、今後の検討課題となっている。本稿では、電磁波受信システムの性能から、Masking 対策技術の効果を推定しリスク評価の検討をおこなった。