開放型PW (Parallel Wired)セルを用いた無線通信システムの放射電磁界イミュニティ試験法

摘要

本報告では遮蔽金属板を取り除いた開放型PW (Parallel Wired)セルを用いた無線LANの放射電磁界イミュニチイ試験法を検討した。 開放型PWセルは多数のワイヤにより構成され、セル内部に設置した被試験機器（無線LANカード）に2.45GHz電界を印加すると同時に、セル外部に設置した対向機器（アクセスポイント）と通信することが可能である。 また、開放型PWセルからの漏洩電界は160cm離れることで30dB以上減少していることから、被試験機器に局所的に妨害波を印加可能であることを確認した。 開放型PWセルを用いた放射電磁界イミュニティ試験測定系において、妨害波によるスループットの低下を確認できたことから、無線通信システムの放射電磁界イミュニティ試験法としての有効性を実証した。