大気圧縮機へのアブレーダブル溶射適用

摘要

ターボ圧縮機の中で、第1図に示すギア内蔵タイプの圧縮機（小型高圧）のノークリアランス軸シール部ラビリンスには、従来アブレーダブル材としてホワイトメタル（Pb-Sn合金）の鋳込みが適用されていた。 しかし、圧縮機稼動中のフィンへの作用力を低減させるため、より被削性の良好な材質が求められていた。 圧縮機ラビリンス部には試験的に溶射を適用したことがあるが、圧縮機の長期に渡る品質の安定化を目指して、切削粉を微細な粒子状で飛散できるように溶射法を用いて粉末のアブレーダブル材を積層する技術を本格的に検討したので紹介する。