〈特集：LNGサテライト基地〉：最新の中間熱媒体循環型空温式気化器(ABV)＜任意の寒冷地仕様に対して単独運用可能で、安価なシステムを実現＞

摘要

従来の各種空温式LNG気化器と比較して、①イニシャル及びランニングコストが安く（単純エアーワィン型との比較を除く）②融氷のための運転制限が無く③寒冷地でも温水バス式等の燃料熱源のLNG気化器を併用することなく本システムのみで年間の全ての外気温度に対応でき④出口ガスのカロリー変動が非常に小で、⑤白煙公害が皆無である等の多くの優れた特長を備える中間熱媒体循環型空温式LNG気化器(ABV、Air-heated Brine type Vaporizer)を、今春、東京ガスエンジニアリング㈱殿と共同開発に成功したので、以下に、その特長·システムフロー·システムの主要構成要素であるオープンラック式気化器（Open Rack Vaporizer、以下ORVと略する）及びフアン付きアルミニウムプレートフィン熱交換器の性能実証試験結果·実機設計例等の概要を紹介する。