グローバル対応を実現したフランジ形電磁流量計検出器＜耐環境性を強化した電磁流量計 LF650形＞

摘要

電磁流量計は、ファラデーの電磁誘導の法則（フレミング右手の法則）を応用し、上下水道水·薬品·食品など導電性を有する流体の体積流量を測定する工業計器である。成長市場である海外へ拡販するためには、①低温環境下で使用できること（高い耐環境性）；②高温高腐食性·付着性·低導電率といった流体でも測定できること（幅広い適用流体範囲）；③配管内部が減圧（負圧）となっても内部に貼り付けてある絶縁物が剥がれないこと（高い耐設置環境性）などが必要となる。東芝は、グローバル市場のニーズに応えるために、フランジ形電磁流量計検出器LF650形を開発した。このLF650形は、北欧·カナダなど-40°Cの低温環境下でもフランジの鉄鋼が脆性破壊しないような構造設計と溶接を実施することで高い耐環境性を有し、絶縁物であるフッ素樹脂を、負圧になっても剥がれない工夫をして貼り付けることで広い適用流体と耐設置環境性を実現した。