配管材料：第1回 バルブの接続端と管継手の選定＜バルブの基礎編＞

摘要

設備配管を構成する「配管材剛は、主に管·管継手·バルブの3者で構成され、一般的には配管材料の選定は、基本的に管、管継手、バルブの順に行われる。バルブは、単体では何ら機能をなさないが、管と接続し「配管系」を形成し初めて機能する。つまり、管とバルブとは、極めて関係が深い。また、バルブはその接続端において、管と管とを接続する「管継手」とも密接な関係を持っている。管とバルブ両者を確実に接続し、その接続部からの漏れを防ぐための方法は種々あり、それぞれ安全性、経済性、メンテナンス性、軽量化、省力化など使用条件に最適な方法を選択する。管との接続部の接合形式（接続端又は、端部とも言う）は、バルブにとって重要な部分である。バルブの接続端は、近年管や管継手の多様化に伴って、同様に多様化が進hでおり、色々な形状·構造·材料のものが登場している。特にプロセスラインや工場製造装置では、多種多様の流体に用いられるため、極めて多くの種類が存在する。本稿では、主にユーティリティ（製造支援）ラインに用いられる一般バルブ及び」部のプロセスライン用バルブについて、管及び管継手の概要と共に「バルブの接続端」について、選定と注意事項とを説明する。