LNGプラントの回転機械：天然ガス液化基地の主要なポンプとエキスパンダータービン

摘要

LNG需要の伸びに伴い、現在多数の天然ガス液化基地、LNG受入基地のプラントが計画あるいは建設中である。 各設備に使用されるLNGポンプ台数も年間1,000台を越えるものと推定され、各プラントに使用されるその他のポンプ、ユーティリティポンプも数多く必要とされている。 液化基地は、低コスト化のため大型化が進み、かつて1系列年間350万トンであったものが、同800万トンクラスも計画されている。 このため各種ポンプも大容量化の方向にあり、LNG出荷ポンプの場合、3,000m{sup}3/hクラスも出現している。 Table 1は公表されている「計画中のLNGプロジェクト」の一覧である。 また、液化プロセスの省エネルギーについても減圧膨張工程にエキスパンダータービン発電機を設置して動力回収する方法が開発された。 これによりプラント効率が3～5％改善される事から重要な技術として注目されている。 現在エキスパンダータービン発電機は、2,000kW級まで実用化され、既に多数の使用実績がある。 ここでは、液化基地の主要なポンプ、エキスパンダータービンを紹介し、その特徴、機能、性能、構造等について概説する。