世界の主要産油国と日本の輸入原油（第18回）中国

摘要

中国の石油開発は基本的に国有石油企業が行っており，1963年に自給を達成した。原油は重要な外貨獲得資源として輸出されていたが，経済発展に伴い国内消費が増加し，1993年に石油製品の，1995年には原油について純輸入国となった。BP統計によると2018年時点の石油生産量は380万BPDでアラブ首長国連邦（UAE）に次ぐ世界8位の産油国だが，2017年には米国を抜き世界最大の原油輸入国となった。原油輸入比率は7割に達している。政府はエネルギー安全保障の観点から探鉱開発の促進と省エネ，エネルギー転換により石油輸入の抑制を目指している。